(知っているようで知らない)水の話
私達人間にとって最も身近で大切とされている、水。 人体構成の七割を占めているという話はあまりにも有名ですね。 しかしその実、身近でありながらその本質はほんのわずかしか解明されていません。
今回はその中でも『美味しい水』についてお話ししたいと思います。
〜美味しい水の条件〜
様々な飲料が流通している昨今では、あまり水そのものの美味、 不味という話題は分かりにくいのかも知れません。 人間が美味しいと感じる水の条件は大まかに言って二つとされています。
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一つ目は、含有物の量。
よく耳にするミネラルという言葉がこれです。 1リットル中何mg含まれているか(これを硬度といいます)を基準とします。 -
二つ目は、温度。
人肌から20〜25℃ほど低い温度、 すなわち10〜15℃辺りが最適と言われています。
ミネラルとは、水の中に溶け込んでいるカルシウム、マグネシウム、鉄、 マンガン等の鉱物の総称です。 このミネラルが1g中100mgほど溶け込んでいると、 コクがありまろやかで美味しい水が出来上がるとされています。
【まろやかな水ってどんなやねんとは言わないで下さい。まろやかはまろやかなんです】
これよりも多いと苦みや渋みを生みしつこい味になり、 少ないと何だか気の抜けた味になります。
まとめますと、『美味しい水』とは、
<1g中100mgのミネラルを含み、10〜15℃の温度の水>
ということになります。
水道水の硬度は30〜40mgとされていますので、 皆さんが普段口にする機会の多いあの水は気の抜けた味、 『美味しくない水』ということになります。
【浄水場関連にお勤めの方申し訳ありません。
あくまで数値的な話です。お許しください】
お店で『ミネラルウォーター』や『水』を買う機会があれば、 ぜひ細かな表示に目を通してみてください。 どれが『美味しい水』なのか分かるかもしれません。
とはいうものの、美味不味は個人の趣向でもありますので、 一概には言えません。私の話はあくまでも目安になる(かもしれない) 余談だとお考え下さい。「おいしくなかった!」 と苦情を申されましても如何ともしがたいことですので、御了承の程を。
ちなみに、冷蔵庫で冷やされた水はおおよそ10〜12℃になっています。 (我が家の場合)
このような生活のかけらにも理にかなっているものはあるものですね。
一瀬谷 寛
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Save the earth
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アフタートーク
―『水』編―
「ふーん。水に上手い不味いってあるんだ」「慣れていないと分からないと思いますよ。 飲み比べてみて感じられるくらいですから。 海外の水の方が硬度は高いと言われていますね」
「じゃあ、外国の水の方が上手いのか。今度飲んでみるかな」
「うーん、あまりお勧めは出来ませんね」
「何で?」
「身体の七割が水ということは知っていますよね。 水と身体には相性というものがあるんです」
「といいますと?」
「身体に含まれる水は生活している地域の水と同じだと考えてください。 普段暮らしている地域の水と違う硬度の水を突然飲むと身体が受け付けてくれず、 具体的には胃腸をこわします。一般的には水当たりといいますね」
「ああ。海外旅行に行くとよくなるやつね。あれってそういう理由なのか」
「それだけ水と身体は密接で、繊細な事項なんですよ」
「なるほど・・・って、待て。アフタートークがこんな真面目でいいのか?」
「・・・いけないんですか」
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