Happy Birthday!!


             

私の部屋のカレンダー、大きくついた二重丸。
それを見ながら、少しにやにやして聞いてみる。

「今日は何の日?」

「お得意さんとの取引の日。」
「スーパーの100円均一デーだわ!!」
父さんも母さんも違う答え…。

学校で、友達にだって聞いてみる。

「今日は何の日?」

「部活の外練の日。」
「…塾の日。」
「漫画の発売日〜♪」
「英語の追試の日…」
皆、違う答え…。

『あの人』と逢える唯一の場所。
手帳を広げる『あの人』にも聞いてみる。

「今日は何の日?」

「別に何もないだろ。」
…違うのに。

真っ暗な家の中、
一人ぼっちのご飯。
今日は…今日は…。

ぴんぽーん。
『…俺だけど…。』
『あの人』は突然やってきた。
綺麗に包まれた花束と、
私が欲しがってたぬいぐるみを持って…。
「…ほら、驚かそうと思ってさ…」
『あの人』は照れながらそう言った。
恥ずかしいとすぐ視線逸らすんだから…。
「じゃ、そろそろ…」
そう言って、『あの人』は帰って行った。

その後、父さんと母さんがケーキを買って帰ってきた。
友達も皆電話やメールをしてくれた。
皆考えてる事は『あの人』と一緒だった。

部屋に帰ってぬいぐるみを見てみる。
よく見ると、手にカードを持っていた。
『あの人』からだった。
たった一言、
お世辞にも綺麗とは言えない字で書いてあった。

『HAPPY BIRTHDAY.』

今日は、今までで一番幸せな誕生日。

         

PRESENTED BY : RUMI . M
THANKS FOR READING ☆



★真川コメント★

「小説じゃねぇーっっ!!」  書き終わってそう思いました。でも、私が短編書くなんて珍しいです…いつももっと長いのに(笑)。
 さて、今回の話ですが、別に主人公とかは固定してません。
ですから、誰が主人公でもおかしくないぞって話です。
読者の皆様、お友達、家族…誰でもOKなのです。
でも、真川には当てはまらない所多々です(笑)。
 別に誕生日が近いわけでもないのにこんな話を書く事になろうとは…真川が一番びっくりしてます。
しかし、何だか世界の何処かで本当に起きていそうで怖いです。

 真川の誕生日は日常と変わりません。こんなドラマチックな事絶対起きませんし(笑)、
ケーキは大好きで冬は週イチペースで食べてますからね。でも、一番嬉しかったプレゼントならありますよ。
詳しい事は真川のぷらいばすぃ〜なので言えないですけど、凄くあったかい贈り物でした♪
今でも大事にしております♪

それでは、皆様にも素敵な誕生日と日常が訪れますよう…。

2002.9.27
真川 流実拝。


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