学校の階段!?

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  一行はぽか〜んと口を開けていた。

「大きいね〜…何度見ても…」

  あはは〜と笑いながら、初めて高層ビル見る人みたいに上ばっかり見上げてるのは眼鏡少年の五寸健。


「…神宮って…奥はこんなに豪華なもんなのか…?」

  正月にお参りに来てるけど、こんな所初めて見たぞって感じで広々とした純和風庭園を キョロキョロ見渡してるのは容姿端麗青年の山梨達樹。


「…これが…神霊者達の財産力というものか…」

  カッコンカッコン音を立てている獅子おどしをじ〜っと見つめながら やたら現実的な事にツッコんでるのは金髪美女の撫子。


『さっすが坂下、アンタの趣味入りまくりね〜…』

  本当に和風好きよね〜と言いながら、久しぶりに自分の足で立っている三つ編み美少女は桐生桜儚。


  ハッハッハ…と笑いながらいつもと違う神主の正装で立っている人のよさそうな初老の爺さんは坂下安次郎。 これでもこの大羽神宮の最高責任者である。


「坂下様、五寸様達のお部屋の用意が整いました」

  いつの間にか坂下の横に神主ルックのおっさんが立っていた。坂下は頷くと、パンパンと手を叩いた。





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