目次 > 真川流実 > 学校の階段 > 第5章 学校の階段!?第5章 安息、そして…。6
家に帰ってから、健は達樹と一緒に明日の予習をした。
最近、高校の授業らしさが増して、英語や国語は予習をしないとついていけないと感じ始めたのだ(達樹は楽勝だが)。 終わったのは、10時を少し過ぎた頃だった。 「ひぁ〜〜〜〜〜〜…終わったよぅ〜…」 健は盛大な伸びた声を出した。 「ほい、お疲れさん♪」 そして、お休みの挨拶をすると、達樹は自分の部屋へ帰っていった。 健は寝巻きに着替え、電気を消した。 しかし、すぐには眠れなかった。 達樹のあの言葉が、耳に焼きついて離れなかった。 「…桜儚…」 寝返りを打って、そう呟いた。 その言葉が、今の健の全てを表していた。 (こんなに、桜儚の存在は大きいんだ…) そう思った頃、健は深い眠りの中だった。 トップへ戻る |