学校の階段!?

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  撫子と桜儚の部屋の片付けがやっと終わった。 桜儚は着の身着のままだが、撫子が本やら服やら宿題やらをごそっと持ち込んだので、 部屋の4分の1が荷物で埋まっていたのだ。


「何か家出してきたみたいだな…」


  撫子は自分の荷物の多さに苦笑いした。


『そういや、日本では撫子は一人暮らしなのよね?』

「あぁ」

『ホームシックとかならないの?』


  桜儚の質問に撫子は笑った。


「まぁ、半分勘当状態だからな。それに、アルバムもあるから…」


  そう言って、撫子は財布から2枚の写真を取り出した。


『これ、撫子一家?』


  桜儚はたまげた。皆撫子と同じ美形ばっかりだ。やはり、顔のよさは遺伝なのだろうか。


「右端からお父様、お母様、私、父方のお婆様、お爺様だ。 で、こっちの写真が母方のお爺様、お婆様、伯母様一家」

  父方のお婆様は日本人だった。






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