目次 > 真川流実 > 学校の階段 > 第6章 学校の階段!?第6章 狙われた桜儚(前編)5「タツキ、ここが分からないの。教えて♪」 「タツキ、次は何の授業なの?」 「タツキ、教科書見せて♪」 その後、撫子は何かあるたびに達樹に話しかけ、くっついた。 勿論、女子一同は撫子に激しい殺気を送り続けたが、届かなかった。 「健〜、助けて〜…」 昼休み、達樹は珍しく健に助けを求めてきた。 「ど〜したの〜?ヘロヘロだよ〜?」 「撫子の奴にず〜っと付きまとわれて…」 「でも、今いないよ〜?」 え?と思って達樹は後ろを見た。確かにあの金髪はいない。 「おっかしいな〜…何処行ったんだ?」 「トイレかな〜?」 「撫子さんなら屋上じゃない?」 ふと、後ろから声がした。健と同じ委員会の女子だった。 「屋上?何で分かるんだ?」 「えっ?!あ、や、やだぁ〜山梨君〜♪えっとね、さっき屋上への行き方聞かれたのぉ〜。それでぇ〜…」 達樹は女を変える凄い方法である。 「でも、屋上で何するんだろ〜?」 「弁当一人で食う気か?」 そこの所は本人に聞いてみたかったが、やっぱり金髪はいなかった。 その時、窓の外を何かが落下していった。
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