学校の階段!?

番外編

5

魔導師の職業は“政府”側が勝手に決めた職業だが、健にはなかなか性に合っていた。 元々肉弾戦には向いていないし、RPGでも魔法使いが一番使いやすい。
“政府”側もきちんと考慮してくれたのかな〜、と思う。
まだレベルが低いので移動魔法も使えない健は、ひたすら道なき道を歩いていた。これで歩き続けて3日目になる。

初めて“異界”に降り立った者は“共和国”の首都であるシャムにある国王の城内に降り立つのがこのシステムの決まりである。
健も気付いたら魔導師姿で国王に謁見していた。 国王は旅立ちの資金と“異界”の地図、それと謎の腕輪をくれた。

「それはお主の魔力を増大させるアイテムじゃ。さぁ、行くが良い!!」

国王がそう言うと、健達一行は宮殿の外へワープしてしまった。

それからは各自、単独行動が基本である。仲間を持つのは自由だが、自分が倒した者しか仲間に出来ないという。 健はとりあえず、食糧と水、それを入れておく肩掛けの袋を買ってシャムを後にした。




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